「150粒で1万6千円ですか……」
店頭で金不換王をご覧になったお客様から、よくこう言われます。
お気持ちは分かります。決して安いお買い物ではありませんし、漢方や健康食品の値付けは、外から見ると分かりにくいものです。「同じ田七人参でも、ネットで検索したらもっと安いものがある」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
でも、その値段にはきちんと理由があります。それをご説明すると、たいてい「なるほど、そういうことか」と納得して帰っていかれるので、今日はその「なるほど」の中身を、書いてみようと思います。
田七人参という素材
田七人参(でんしちにんじん)は、中国・雲南省の高地で育つ植物です。標高1,200〜1,800メートルという、栽培できる土地が限られた素材で、雲南でも一部の地域でしか育ちにくいとも言われています。
古くから中国では、この田七人参を「金不換(きんふかん)」と呼んできました。「金にも換えがたいほど貴重なもの」という意味です。本品の商品名は、この言葉から取っています。
1等級と、それ以外の田七
ここからが、ちょっとマニアックな話になります。
田七人参には、根の大きさによって等級があります。一般に、根が大きく、形が整っているものほど上位の等級になります。最上位が「1等級」、そこから2等級、3等級と続きます。
数字だけ見ると「ちょっとした違い」に見えるかもしれません。でも、栽培の現場では、これは天と地の差です。1等級の田七は、種を植えてから収穫まで3年以上の歳月がかかります。途中で病気にも、害虫にも、気候の変化にも耐え抜いた、限られた個体だけが、その大きさに育ちます。
ですから、1等級は希少です。同じ田七人参でも、等級によって仕入れ価格は何倍も違ってきます。安いラインで田七人参を販売しようと思えば、もちろん3等級や4等級を使う選択肢もあります。
なぜ私たちは1等級だけを置くのか
正直に言うと、もっと安いラインを置くこともできます。「気軽に試せる田七」のような形で。
でも、母と私は、それをしてきませんでした。
理由はシンプルで、田七という素材そのものに敬意を払いたいからです。3年以上かけて雲南の土地で育った植物を扱うのに、その特性を素直に備えていないものを、お客様にお届けすることに、私たちは気が進まないのです。
これは、薬剤師としての姿勢から来ている部分も大きいです。30年以上、女性のからだのご相談を受けてきた母が「田七を本気で扱うなら、1等級でないと意味がない」と言い続けてきました。私はその言葉を、ずっと近くで聞いて育ちました。
二人の薬剤師で営む、小さな薬局
ときわ漢方薬局は、藤沢の地で長く続く小さな薬局です。母と私、二人の薬剤師で営んでいます。
大きなチェーン店ではないので、置ける商品は限られています。だからこそ、ひとつひとつの素材については、納得のいくものだけを置く。これは初代から変わらない、私たちの姿勢です。
金不換王は、その姿勢の象徴のような商品です。
もし、気になっている方がいらしたら
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
田七人参という素材に興味を持ってくださった方、あるいは「自分に合うのかな」と気になっている方、ぜひ一度、店頭またはお電話でご相談ください。30年以上、相談を受け続けてきた薬剤師がお話を伺います。
オンラインで購入される前に、ご自身の体質や生活との相性について、一度お話を伺えると安心です。私たちは、お一人ずつ、しっかり時間をかけて伺う漢方カウンセリングを大切にしています。
商品ページはこちらからご覧いただけます。
ときわ漢方薬局
神奈川県藤沢市鵠沼石上1-8-1
TEL: 0466-22-5514
営業時間:10:00〜19:00(日曜祝日・第1/3水曜定休)