高血圧の漢方治療法で体質改善を目指す!症状緩和に役立つ選び方とは

高血圧の漢方治療法で体質改善を目指す!症状緩和に役立つ選び方とは

高血圧は、日本において患者数が多く、動脈硬化の最大のリスク因子として知られています。
その治療は、生活習慣の改善、特に食事療法や運動療法が基本となります。
これらの方法を実践しても血圧が十分に下がらない場合や、より根本的な体質改善を目指したいと考える方にとって、漢方薬が選択肢の一つとして注目されています。
漢方では、体の状態を総合的に捉え、個々の体質に合わせたアプローチで不調の改善を目指していくのが特徴です。

高血圧の漢方治療法とは



体質改善を目指す


漢方治療は、病気の症状を一時的に抑える対症療法とは異なり、体の内側からバランスを整え、根本的な体質改善を目指すことを重視します。
高血圧の状態を、体の機能やバランスの乱れとして捉え、その原因に働きかけることで、血圧のコントロールだけでなく、関連する全身の不調の改善も図ります。
個々の体質や病態(証)に合わせて治療を進めることで、健康な状態への回復を目指します。

症状緩和に役立つ


高血圧に伴う「のぼせ」「顔面紅潮」「イライラ」「頭痛」「耳鳴り」といった症状は、日常生活の質(QOL)を低下させる要因となり得ます。
漢方薬は、これらの高血圧に伴う随伴症状の緩和にも役立つことがあります。
例えば、のぼせや顔面紅潮、イライラ感に用いられることがある黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や、頭痛や耳鳴りといった症状に用いられる釣藤散(ちょうとうさん)などが、高血圧の治療において検討されることがあります。



高血圧に合う漢方薬の選び方



体力や症状で使い分ける


高血圧の漢方治療においては、患者さんの「体力」や「症状」といった、その人の全体的な状態(体質)を細かく見極めることが、適切な漢方薬を選ぶ上で非常に重要となります。
参考文献によると、体力があって気力も充実している「実証」のタイプと、体力があまりなく疲れやすい「虚証」のタイプでは、適した漢方薬が異なります。
また、どのような症状が強く出ているかによっても、用いるべき漢方薬が変わってきます。

大柴胡湯は実証向け


大柴胡湯(だいさいことう)は、比較的体力があり、気力も充実している「実証」のタイプの方に適しているとされる漢方薬です。
具体的には、便秘がちで、みぞおちのあたりが張って苦しい、肩こりや頭痛といった症状を伴う高血圧の方に用いられることがあります。
研究報告では、大柴胡湯が降圧傾向を示す可能性も示唆されています。
胃腸の不調を伴う場合にも処方されることがあります。

黄連解毒湯はのぼせやイライラに


黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、体力がある方で、顔色が赤くなりやすく、のぼせ気味で、イライラしやすい、落ち着かないといった精神的な症状を伴う高血圧の方に適しているとされています。
研究では、このようなのぼせや顔面紅潮といった高血圧に付随する症状の改善に有用である可能性が報告されています。
動悸やめまいなどを感じやすい方にも用いられることがあります。

まとめ


高血圧の漢方治療は、単に血圧を下げるだけでなく、体のバランスを整えて体質を改善し、それに伴う症状の緩和を目指すアプローチです。
漢方薬の選択は、個々の体質や体力、症状などを総合的に判断して行われます。
体力のある実証タイプには大柴胡湯、のぼせやイライラがある場合には黄連解毒湯などが用いられることがありますが、自己判断せず、漢方専門家の指導のもとで漢方治療を検討することが大切です。

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