店頭で薬膳のお話を伺っていると、「興味はあるけれど、なんだか難しそう」「家で作るのは無理」とおっしゃる方によく出会います。
当店代表の岩本治美は、薬剤師であると同時に、国際中医薬膳師、発酵食エキスパート1級の資格を持ち、長く薬膳の知恵を伝える活動をしてきました。そんな治美が「家庭で気軽に薬膳を楽しめる商品を作りたい」という思いから、自ら企画・考案したのが、「魔法の薬膳ブーケガルニ」シリーズです。
今日は、この商品がどのような発想から生まれたのか、そしてどのように使えるのかを、書いてみたいと思います。
ブーケガルニという発想
ブーケガルニとは、フランス料理の煮込み料理に使われる「香り束」のこと。ローリエ、タイム、パセリなどのハーブを束ね、煮込みに加えることで、スープに深みや香りを与えます。
このフランス料理の知恵を、薬膳食材に応用したらどうだろうか——というのが、治美の出発点でした。薬膳料理で使われる、なつめ、当帰、シナモン、生姜、枸杞子(くこし)などの食材は、それぞれを単品で揃えるのは大変です。スーパーで見つかりにくく、買っても少量しか使わずに余らせてしまう。それなら、複数の食材を組み合わせて1パックに整え、鍋に放り込むだけで使える形にすれば、薬膳がぐっと身近になるはずだ、と。
そうして生まれたのが、5種類の薬膳食材を不織布パックに詰めた「魔法の薬膳ブーケガルニ」シリーズです。
5つの味の展開
現在、5種類のラインナップがあります。それぞれの料理に合うよう、食材の組み合わせを変えて整えてあります。
- 火鍋用:冬の食卓に、本格的な薬膳火鍋を
- ブイヤベース用:魚介の旨味と薬膳食材の香りを重ねる
- 酸辣湯(サンラータン)用:酸っぱ辛い、夏向けのスープに
- ビーフシチュー用:洋風の煮込みに薬膳の深みを
- おかゆ用:胃にやさしい、滋味深い一杯に
どれも、お手元の鍋に水と食材と一緒に放り込んで煮込むだけ。普段の料理に「薬膳の香り」がそっと加わるイメージです。
食材選びと組み合わせの工夫
ブーケガルニに入っている食材は、薬膳の現場で長く親しまれてきたものばかりです。
たとえば、なつめは中華料理や薬膳でおなじみの果実。当帰(とうき)リーフは、独特のセロリのような香りを持つ葉です。セイロンシナモンは上品な甘い香りを、生姜は料理にあたたかな風味を加えます。枸杞子は赤い小さな実で、料理に彩りを添えます。
これらをそれぞれの料理に合わせて配合し、ティーバッグのような不織布パックに詰めてあります。「煮出して、取り出す」だけのシンプルな使い方で、家庭の料理に薬膳の香りと風味が加わります。
母と私の話
ときわ漢方薬局は、母・治美と私の、二人の薬剤師で営む小さな漢方の専門店です。母は30年以上にわたり、女性のからだのご相談を受け続け、その中で「薬膳という選択肢を、もっと多くの方に知ってほしい」という気持ちを長年抱いてきました。
薬膳教室の活動も続けてきましたが、教室に来られる方は限られます。もっと広く、日々の食卓に薬膳の知恵を届けたい——その思いが、商品開発という形になりました。
「魔法の薬膳ブーケガルニ」は、その意味で、母が長年積み重ねてきた薬膳の知識を、家庭の料理という最も身近な場所に届けるための商品です。
使い方の自由さ
シリーズの楽しいところは、決まった料理だけに使う必要がないことです。お客様からは、こんなご報告をいただいています。
- 「ビーフシチュー用」をカレーに入れたら、いつもとは違うコクと深みが出た
- 「酸辣湯用」をインスタントラーメンに加えたら、本格的な味わいになった
- 「おかゆ用」を雑炊に使ったら、家族に好評だった
あくまで「料理素材」ですから、決まった使い方に縛られず、ご家庭の食卓に合うように、自由に取り入れていただいて構いません。
じっくりご相談ください
どの種類が自分の料理スタイルに合いそうか、あるいはギフトとして贈りたい場合の選び方など、迷ったときには、ぜひ店頭やお電話、LINEでご相談ください。
母・治美が、お客様のご要望をお伺いした上で、お好みに合うものを一緒に選ばせていただきます。私たちは、お一人ずつ、しっかり時間をかけて伺う漢方カウンセリングを大切にしています。
商品ページは、それぞれ以下からご覧いただけます。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
ときわ漢方薬局
神奈川県藤沢市鵠沼石上1-8-1
TEL: 0466-22-5514
営業時間:10:00〜19:00(日曜祝日・第1/3水曜定休)